2012年4月21日土曜日

地盤の良し悪し

地震のゆれの大きさは、あなたの住んでいる地盤や地質の固さと震源からの距離によって決まります。
ゆれの小さいところは、固い岩盤の花崗岩などの深成岩や古第三紀・中・古生代の堆積岩・変成岩が分布するところです。しかし、残念なことに、ここは、急峻な山地が多く、人があまり住めないところでもあります。ゆれの比較的小さなところは、軟岩といわれる新第三紀層や洪積世のよく締まった礫層からなる丘陵地や台地です。ここでは、古代の遺跡や古い集落が多いようです。昔の人は地盤の良いところを良く知っていたわけです。
皆さんの多くが住んでいる平野部のやわからい沖積層が分布するところでは、微高地の砂層が主体となるところでは、平野部の中でもゆれはそれほど大きくない。ここでも古くからの市街地が多いのです。
それに対して、平野部低地のやわらかい粘土層などが分布するところでは、ゆれが大きくなります。昔、田んぼになっていたところです。ここでは、現在新しい宅地が広がっていますので注意したいと思います。
特に、海や池・川の埋立地や湿潤地では、著しくやわらかな地盤となるので、ゆれが特に大きくなります。今まで、民家はなかったところですが、最近新しい宅地が広がってきています。千葉県の浦安などがその例です。
今までの地盤の話は、地震がどこで起きてゆれがどの程度起るかを示していません。一般論として、日本全体がゆれたらここでゆれが大きいか小さいかを言っているだけです。
それでは、あなたの家がどれくらいゆれるかを決める活断層について次回話しましょう。

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