2012年4月28日土曜日

直下型地震

さて、最近、首都圏では直下型地震の懸念が高まっています。この直下型地震にどのように備えたらよいか考えてみましょう。地盤のゆれの大きさは、複雑な要素を含んでいますが、一般的には次のように考えてよいと思います。
都市の直下の10km以上深い硬い岩盤で活断層がずれ、直下型地震が起きる。その波は、岩盤内を伝わって地表に達する。波のゆれの大きさは硬い岩盤では、震源の大きさと変わらない。しかし、軟らかい岩、礫層、砂層、粘土層、埋め立て土と軟らかくなるにつれ地震波は増幅され大きくなっていきます。これが、地盤のゆれやすさです。当然、硬い岩盤が露出する山地はゆれが小さく、やわらかい地層の多い平野ではゆれが大きくなるのです。しかも、東京など軟らかい地層が厚く堆積しているところでは、地震波が軟らかい地層の中で反射を繰り返し、長期間ゆれが続く現象が認められています。また、神戸のように急な山の下では、地震波が集中し増幅する場所があることも指摘されています。
ゆれが大きくなると予想される地盤や場所では、家屋の被害が大きくなるのですぐにでも地震への準備をしたほうがよいでしょう。

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