2012年5月6日日曜日

ダーツの旅2墨田区押上

ダーツの旅の2回目は、東京下町の墨田区押上周辺です。中央に開業真近なスカイツリーがみえます。中央西側に隅田川が流れています。この隅田川の東側は、やわらかい泥や砂が厚く堆積しており、地震時の揺れが大きくなります。また、一部、旧河道では液状化しやすく地震に弱い土地です。関東大震災で最も大きな被害が出たところでもあります。このような地盤の悪いところで世界一の電波塔を建てる日本の建設技術はすばらしいものがあります。しかし、東日本大震災でも設計を超える外力がかかりました。もう少し、自然をよくみて地盤のよいところにつくれば、もっと安心できたのではないかと思います。長期的にみて、いつまでこの塔が立っているかわかりませんが、用地や利便性などの社会的要因だけで重要な建物の位置を決めて後で自然のしっぺ返しがこないことを祈っています。
 関東大震災で被害が大きかった浅草近辺は、昔、千束池のあったところです。ここでは、地震時揺れが大きく、液状化の懸念もあります。押上周辺で、怖いのは相模トラフなどで起こる海溝型地震と下町直下に隠された活断層を震源とする直下型地震です。特に、下町直下を震源とする直下型地震ではどのような地震動や地殻変動が起こるかとよくわかっていません。十分に注意したいところです。
 西端に緑色でぬった台地には、しまった礫層や土丹が分布し、地盤がよいので地震の揺れは比較的小さくなります。

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